ロコモティブ症候群は、骨や関節、筋肉などの働きが衰えることで、寝たきりや要介護になる危険性がある状態のこと。
正しいロコモ対策とは?
「腰や膝が痛くなったり、歩けなくなるなんて、自分にはまだまだ関係ない」と思っていませんか?
データからみても体力が落ちてくるのは、40代。手術が必要なほどの運動器の痛みや障害が急増するのは50代から。そう見ると、30~40代からからだのしくみを正しく知り、からだを使うことを意識することの大切さがが分かると思います。
ぜひ、ライフスタイルを見直して、気持ちよく動かせるからだを生涯キープしていきましょう。
骨を丈夫に
転倒時の骨折リスクを低減し、骨折から運動量低下、筋肉量減少に繋がっていく悪循環を防ぐためには、健康な骨を維持することが必要です。
骨の材料になる栄養素としておなじみの「カルシウム」。乳製品や小魚だけでなく、緑黄色野菜・海藻類、大豆製品にも豊富に含まれています。1日に2つ以上とるように心がけてみましょう。
そのとき、ぜひ一緒に組み合わせたいのが、きのこ類や魚類。カルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」がたっぷりです。
納豆や青菜類に多い「ビタミンK」、緑黄色野菜や果物に多い「ビタミンC」は、レバーやうなぎの肝に多い「葉酸」(ビタミンB群の一種)も意識してとりたい栄養素。骨の質を高めてくれます。
そして、ここが大事です。「ビタミンDを活性化させカルシウムを定着させるために、日光浴して下さい。日焼けするほど日光浴する必要は有りません。日向ぼっこ程度で良いので少しだけお日様とお友達になってください。
ロコトレ
骨や関節、筋肉などが衰えないよう予防するには、膝関節などへ過剰な負担をかけず、下半身の筋力を鍛えると同時に、バランス能力を高める運動(ロコトレ)が必要です。
中でも簡単にできるのが「スクワット」。ロコモ予防だけでなく、体の中で最も大きな筋肉が鍛えられるので、基礎代謝も増えてやせやすくなるというメリットもあります。
ここで言う「スクワット」とは、スポーツ選手が行っているようなスクワットではありません。
椅子から立ち上がる途中で静止し深呼吸したら座る。これを5回繰り返すだけ。これを1日3回行いましょう。これぐらいの事は出来るはずです。
寝たきりや要介護にならないように、頑張りましょう。